おはようこんにちはこんばんは、江草です。
今日は「ITの変化が早すぎてヤバい」という話を。
たまたま、この記事を見かけたんです。

コロナウイルスの接触確認アプリのCOCOAがandroidOSやiOSの最新バージョンに対応できてないことを報じるニュースです。
COCOA自体は以前からあれこれ問題が指摘されてるようですし、江草もその事情に詳しいわけではないので、COCOAの事例がどうという話ではありません。
ただ、このニュースを見て、最近こういう「最新バージョンに対応できなくて動かなくなる」という現象全般がなんだか多いなあ、と感じたんですよ。
COCOAでなくても、皆さんも思い当たる節ないでしょうか。
たとえば、最近あった江草自身の事例で言えば、ipadに入れていたゲームが、いつのまにかプレイできなくなっていました。
確かにけっこう昔に入れていたゲームであり、さらにインディーズでもあったためか、どうもソフトのアップデート対応ができなくなっていたようです。
そこそこ楽しんでプレイしていたゲームだったのでちょっと寂しい気持ちです。
もっと世界的な事例で言えば、最近、AppleのM1 chip導入によるmacOS BigSur騒動もありましたね。
macがCPUの設計から一変したことに関係する急な大変革で、対応できず動かないソフトが続出しました。
それでも大手のソフトはさすがに対応が早かったですが、江草も使っているあるソフトは最近までBigSurに対応されなかったため困りました。
このようにITの技術や仕様の変化が次々と巻き起こるのに、ソフトやIT機器はその変化に追従し続けないとすぐ使えなくなってしまうんですよね。
これはきわめて過酷な環境です。
この永遠に繰り返される維持・保守にかかる労力やコストは大変なものでしょう。
バージョンアップのたびに多大なコストを求められる様は、現代の「参勤交代」のような印象さえあります。
開発側だけでなく、もはやユーザー側も、どんどん変化していくIT環境で新しいIT用語や、新しい使い方等々についていけなくなってる方は少なくありません。
キャッチアップすることは諦めて「ITのことはITに詳しい人に全て聞く」というアナログな解決策に到達した方、皆さんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか。
「ITリテラシー」と言われて久しいですが、さすがにここまで変化が早すぎると、その「みんながITを活用して便利で快適な社会を」という理想にも支障をきたしているように思います。
いわゆる「通常のリテラシー」というのは「読み書き」ですが、学習コストが比較的少なくて、多くの方が取得可能な難易度で、それでいて一度習得すれば一生涯は使える安定性があります。
だからこそ、普遍的な技術としての地位が確立されており、役所の書類が「読み書き」というリテラシーを前提としていても、いくらかの例外はあるものの、多くの方は対応できるわけです。
しかし、IT技術は、最近の動向を見ている限り、
- 変化が早く不安定
- 生涯キャッチアップし続ける学習コストが必要
- 技術習得の難易度が高い
- デバイスの保有、データの維持保存だけでもコストがかかる
と、もはや通常のリテラシーの真逆の性質を持ちつつあります。
こんなことでは、多くの人にとって共有の前提としうる普遍的な「リテラシー技術」にはなりえないのではないでしょうか。
実際、役所でのマイナンバー関係の混乱を見ていても、現状のIT技術をあまねく人々が使用するものにするのは正直厳しいのではないかと思わざるを得ません。
確かに、IT技術は便利です。
江草もIT関係のことはそれなりに好きな方ですし、新しい技術やソフトにはワクワクします。
しかし、さすがにここまでITの変化が早く難しいものになってくると、ITを使える人と使えない人の差が開く、いわゆる「デジタルデバイド」が本気でマズイ段階に入ってしまうのではないでしょうか。
なんとかして少しITの変化をスローダウンするか、もっと長期的に使える安定基盤を構築しないと、今後ますます社会的な大問題になってしまう気がするのです。
以上です。ご清読ありがとうございました。
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