人を笑わせられる人に憧れる

スケートボードイラスト人間

つくづくお笑い芸人の方々ってすごいと思ってるんですよ。

もっと広く言えば人を笑わせられる人たち全般。

 

 

人を笑わせるのって、ごまかしが効かないじゃないですか。

お金を積んだら笑ってくれるとか、広告を打てば笑ってくれるとか、肩書きがすごかったら笑ってれるわけではありません。

もしかすると、一応は顔を立ててあげようと、愛想笑いや作り笑いはもらえるかもしれないですけれど、周りの人も、笑わせようとした本人だって、それが心の底から笑ってないことにはすぐ気づきます。

 

ただ純粋に面白くないと人は笑ってくれない。

少なくとも爆笑はさせられない。

これってすごい試される行為ですよね。

 

  

でもって、一度実力がついたらいつもどおりにやってれば笑ってくれるというわけでもありません。

 

たとえば、医師でもなんだかんだ一度知識や理論、そして技術を覚えれば、ある程度は惰性でも成果は出せます。

もちろん、無勉強では時代遅れにはなっていくわけですが、それでも急速に衰えるわけではありません。

それに、毎回違う結果を求められるというよりは、秩序だった安定した仕事を求められるところがあります。

 

一方、お笑いの場合、毎回同じギャグを聞かされたり、同じ芸をされても、だんだん飽きが来てしまいますよね。

本当に面白いギャグだったら、それでも何度かは笑ってしまうかもしれませんが、それでもすぐに限界になるでしょう。

観客はすぐに「より新しい笑い」を求めてきます。

 

しかも、お笑いには確立されたパターンや正解があるわけでなく、まさに毎回思いもがけない発想が求められます。

もちろん見え見えのパターンやベタギャグも有用で、実際使われてもいるでしょう。

それでも、どこかに秩序や安定を超えたカオスな側面をのぞかせないと、すぐに「飽きられてしまう」恐ろしさがあります。

簡単に惰性で笑わせ続けることはできないめちゃんこ厳しい世界なのですよね。

 

 

さらに言えば、即反応的に面白いことを言う必要だってあります。

トーク系のバラエティとかで、とっさのフリに対して即席で面白いことを言う芸人さんたちを見ると、ほんとすごいなと思います。

よくそんなすぐに思いつくな、と。[1]もしかすると、ある程度は放送作家さんが仕込んでるネタもあるかもですが

考える間もなく返せるのって、まさにごまかしが効かないところじゃないでしょうか。

 

 

それでいて、人々に与えているのが「笑い」というポジティブな効果です。

効いてるのか効いてないのか分からない謎の健康食品などではなく、その場で誰もが効果を実感できます。

医者であってさえ、これが本当に患者さんの役に立ってるのか分からない時があるものですが、お笑いの場合は、まさにその場の人たちが笑ってくれるかどうかで分かります。

効果の有無がすぐに分かり、そしてその効果が発揮された時にはみな幸せという。

偉大な仕事だなと思います。

 

 

なので、江草もユーモアを持って人々を笑わせられたらなと憧れてはいるのですが、いかんせんこのように文章も固いし、頭も固いしで、なかなか難しそうです。

悔しい限りです。

 

まあ、憧れとは苦手だから憧れる、えてしてそういうものでしょうけれど。

 

 

 

以上です。ご清読ありがとうございました。

 

脚注

脚注
1 もしかすると、ある程度は放送作家さんが仕込んでるネタもあるかもですが

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