飲茶『体験の哲学』読んだよ

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飲茶氏の新刊『体験の哲学』読みました。

 

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江草も、もともと飲茶氏の本をきっかけに哲学系の話題に興味を持つようになったのもあり、リスペクトしてる著者の一人です。

いわゆる「ザ・哲学者」な本格派の方ではないのですが、読みやすくて面白い哲学入門本を多数書かれています。

その飲茶氏の新刊が出たとあって、早速読んでみました。

 

 

知識を得たり、考えたりという知的活動に重きが置かれてる昨今ですが、本書では「体験すること」の大事さを指摘します。

たとえ話や思考実験を駆使したわかりやすい説明はいつもさすがの「飲茶節」で、唸らされます。

なんとなく食べて、なんとなく寝て、なんとなく働いて、なんとなくダラダラしてる日々を省みて、「確かにせっかくの人生なのに体験することをおろそかに生きていたなあ」と思わされます。

 

ちゃんと体験の大切さを意識していれば、それこそ「いちご一つ食べる」にも豊かな体験をすることはできるはず。

そうした体験を捨て去ることは、人生自体を無為に捨てていってるのと同じこと。

飲茶氏の指摘通り「体験を意識するように生きなきゃな」と心を改めさせられました。

 

 

とはいえ、Amazonレビューを見ると、本書に対しては不評な意見もちらほら。

江草も楽しんで読んだは読んだのですが、確かにちょっと不完全燃焼感は否めないのも事実です。

 

まず、値段の割には短くは感じました。

江草が比較的本を読むのは早い方なせいかもしれませんけれど、ほんと1~2時間程度で読める分量でした。

終わったと気づいた時には、「あれ、もうおしまい?」と物足りなさは覚えました。

もちろん、読みやすく分かりやすい文体だからこそと考えれば飲茶氏の実力のなせるわざなのかもしれません。

 

また、「豊かに集中して体験する」というテーマは良くも悪くも「マインドフルネス」としてすでに流行りになってしまってるのもあるんですよね。

あまり「マインドフルネス」の話に縁がなかった人からすると新鮮とは思いますけれど、どこそこで触れたことがある人からするとちょっと斬新さには欠けるところは否めません。

もちろん、だからといって内容の価値が下がるわけではないのですが。

 

 

そして、おそらく多くの読者の中で一番評価が分かれるのが、本書の最大の目玉として巻末に掲載されてる「体験のチェックリスト」でしょう。

「食べる」「行く」「観る」などなど、あれだけさまざまなカテゴリーにおける「体験」をチェックリスト化するのは、さぞ大変だったかと思います。

ただ、その苦労が分かるだけに心苦しいのですが、このチェックリストが狙い通りの効果が出てるかどうかは疑問符をつけざるをえないかなと。

 

なぜならあまりにも「膨大すぎるから」です。

 

飲茶氏はチェックリストにより「埋めてやろう」という気持ちを促されるとおっしゃってますが、多分逆効果です。

あれだけ膨大なボリュームのリストを前にすると、おそらく多くの人はただただフリーズしてしまいます。

「選択のパラドックス」や「意思決定の麻痺」などと言われるように、あまりに多すぎる圧倒的な数の選択肢を前にすると人は固まってしまうものです。

だから、江草もあのリストを見た時にまず浮かんだ感情は、残念ながら、「埋めてやろう」ではなく「こりゃ大変だ……」でした。

 

飲茶氏自身、体験のチェックリストをアプリにしたいと書かれてました。

実際、アプリなりなんなりで、ランダムに体験をオススメしてくれたり、気軽に埋めることができるようなデザイン上の工夫でハードルを下げないと、本気で実践しようとする人は少ないかと思います。

行動変容を促すには「簡単にできそう」と思わせるのがやはり必要ではないでしょうか。

 

しかも、致命的なことに江草はKindleで買ってしまってました。

肝心のチェックリストも、電子書籍ではそもそもチェックしようもないんですよね。

少なからず電子書籍で買う人がいる時代なので、これは本書の大きな弱点といえるでしょう。

 

 

というわけで、欠点も目立ってしまっている本書ですが、それでも大変大事なことを語ってる本なので一読の価値はあるかと思います。

日々の生活に追われて何気なく日常を過ごしてる私たちが忘れてしまいがちな大事なものごとを思い出すにはとてもいい機会になるでしょう。

そういう「ああ、ちゃんと生きよう」と思わされる読書体験こそが、本書の最大の効果かもしれません。

 

 

以上です。ご清読ありがとうございました。

 

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