おはようこんにちはこんばんは、江草です。
今日は趣味のコーナー。Nintendo switchでゲーム「グノーシア」をクリアしたのでその感想です。

ループ系SF人狼ゲーム「グノーシア」
「グノーシア」は一言で言えば、1人用ループ系SF人狼ゲームです。
プレイヤーはとある宇宙船の乗員の1人となって、延々と繰り返す人狼ゲームに巻き込まれることになります。
オススメの声をネットで見かけたので、興味本位でポチりました。
日々ちょこちょこと進めてたのですが、ついに先日無事クリアいたしました。
とてもよい読後感というかプレイ後感のあるゲームで、噂に違わず完成度、満足度ともにとても高いです。
人狼ゲームを知らない人のためにルール説明
人狼ゲームを知らない方のために簡単に本作のルールを説明すると[1]知ってる人はとばしてOKです。
人間サイドが乗員にまぎれこんでいる「グノーシア」を全員排除するか、逆にグノーシアサイドの人数が過半数になるかを競いあうゲームです。
人間の中に少人数ですが「グノーシア」という人間と見た目には区別がつかない存在が混在している状態でゲームが始まります。
昼のうちに、「こいつがグノーシアなんじゃないの」と思う人1人を投票の多数決で決めて、コールドスリープさせます。
逆に夜のうちにグノーシア側は好きな乗員を1人消すことができます。
なので、基本的には1日に2人ずつ乗員が減っていきます。
そうしてるうちに、いずれグノーシアが全員排除されるか、グノーシアが過半数に至るわけですね。
乗員側は濡れ衣でグノーシアでない通常の人間をコールドスリープさせてしまうと、グノーシア側を利することができるので、ちゃんとグノーシアを見極めるのが肝心です。
しかし、見た目には全く誰がグノーシアかわからないですし、グノーシアも人間のフリをするので一筋縄ではいきません。
逆にグノーシア側は、無実の乗員に疑いをかけて、票を集めるように仕向けるわけです。
推理の材料として、1日1人任意の人物がグノーシアかどうか判定できる「エンジニア」や、昨日コールドスリープした人物がグノーシアだったかどうか判定できる「ドクター」などの、特別な能力を持った役職が1人ずつ設定されます。
そんな役職が居るなら簡単のように思うかもしれませんが、ところがどっこい、グノーシア側も「自分こそが真のエンジニアである」とエンジニアを騙って名乗り出てくるのです。
悲しいことに、エンジニア本人は自分が真のエンジニアと分かっていますが、他の人には誰が本物のエンジニアか見分けがつかないのです。
乗員は誰が真のエンジニアなのか、それぞれの言う「判定結果」を見つつ慎重に推理しないといけないのです。
逆に偽エンジニアは、自分のでまかせの「判定結果」をよく考えて言わないと、判定と現状の矛盾が生じて、すぐに理詰めで偽物とバレてしまいます。この「うまくでまかせを言う」のがなかなか難しくて深いのです。
このように「誰がグノーシアなのか」「グノーシアとバレないようにする」というお互いの探り合い、駆け引きが醍醐味となります。
しかも、うかうかしてると、なぜか自分が疑われてあえなく投票でコールドスリープさせられてしまう羽目にも陥ります。
自分が真のエンジニアで、誰がグノーシアか分かってるのに「お前がグノーシアだろ」と誰にも信じてもらえず眠ることになるのは、なかなかの悲しさです。
1人プレイでも飽きさせない工夫
と、熱い心理戦が持ち味の人狼ゲームは本来は多人数でプレイするゲームですが、それを1人でCPU相手にプレイできるのが本作「グノーシア」の特徴です。
当然ながらCPU相手なので、対人のような心理戦とまではいきませんが、なかなかどうして面白く作り込まれています。
CPUでありながら、本作では、乗員として登場するキャラクターたちそれぞれのキャラや能力に丁寧に特徴づけがなされています。
「好き嫌いの感情で投票するやつ」「感情抜きで理詰めで責めてくるやつ」「勘が鋭いやつ」「持ち前の演技力で心中を見せないやつ」「正直者のムードメーカー」などなど。
それぞれ違った性格や能力に基づいて言動することにより、毎回違うゲーム展開になるので、飽きさせないのです。
味方側についても、敵側についても、各乗員たちの性格を知れば知るほど愛着もでてきます。
やってるうちに、本当に人相手に探り合いをしている気持ちにもなれて、とても楽しいです。
ループの理由を探る世界観
そして、特筆すべきはこのゲームの世界観です。
説明している通り、プレイヤーは延々と毎回配役を変えてグノーシアを巡る騙し合いを繰り返します。
これがいわゆる人狼ゲームとして本作のメインではあるわけですが、それと同時に「このループがなぜ繰り返されるのかを探る」というストーリー要素も盛り込まれているのです。
ループしているうちに、特殊イベントが時々発生して、この世界のこと、このループの謎が徐々に明らかになっていきます。
「なぜこのループが繰り返されるのか」「どうやったらループを止められるのか」
これらの疑問が全て解消されるエンディングの締め方は、ストーリーとしてもとても良くできていて、なかなかの感動がありました。
こういった、ゲームのシステム自体がゲームの世界観の中にうまく内包されてるゲームは、なんというか「エレガントさ」があって個人的に大好物です。
ゲームの内容やジャンルも全然別ですが、最近では「Outer Wilds」という名作ループゲームもありました。
こちらも、とてもキレイにループシステムの謎がゲームの世界観の中に埋め込まれていて、感動的な完成度です。

(「Outer Wilds」switchでも出るようです)
ループものは名作が多いんですかね。
軽くできるゲームを探してる方にはオススメ
アクション性もなく、サクサク気軽にプレイできるゲームなので、少し頭は使いつつ、軽くできて、それでいて達成感もあるゲームがやりたいなという方にはオススメです。
難点を言えば、「グノーシア」はPS vitaとNintendo Switchでしか発売されてないようで、プラットフォームを選ぶのが玉にキズですが、vitaかSwitchをお持ちの方はぜひご検討されてはいかがでしょうか。
以上です。ご清読ありがとうございました。
脚注
↑1 | 知ってる人はとばしてOKです |
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