> [!NOTE] 過去ブログ記事のアーカイブです おはようこんにちはこんばんは、江草です。 今日は、コロナの感染拡大を抑えるため、何とか皆の行動変容を促せる方法はないか、考えてました。 コロナの感染拡大が続いています。 多くの医療機関が悲鳴を上げる中、対照的なのが街の賑わいです。 海外旅行や帰省こそ大分抑えられているようですが、街中は人出が多く、カフェや居酒屋でもいわゆる「密」な状態なのを散見します。 春の緊急事態宣言の時は街はひっそりとしていたのに、それ以上に感染が広がっている今、逆に感染リスクが高い行動が多いという矛盾した状況が見られているわけです。 この状況に対し、日常の行動でも我慢を強いられている医療関係者からは、「危機感が薄い」と強い憤りの声が聞こえています。 こうした現状の危機感から、みなに何とか自粛――特に普段会わない人との会食を避けること――を促そうと、新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身先生や日本医師会、SNS上の医師インフルエンサーの方々も日々強く訴えていますが、なかなか効果が薄いようです。 現実問題、ここまで皆に行動変容が見られないとなると、医療の逼迫や、感染拡大の恐ろしさを訴える正攻法には限界が来ているように思います。 いわば、通常の抗生剤が効かない耐性菌が増えてしまった状況で、漫然と今まで通りの抗生剤を投与し続けたり増やしたりするのではなく、代わりの抗生剤を考えるべき時期と言えるでしょう。 どうしてここまで皆が自粛しないかと言えば、おそらくは自己効力感を失ってしまってるからではないかと思います。 春の緊急事態宣言の時はなんだかんだみんな我慢して、努力して自粛をすることはできていました。しかし、結局またこうして感染が拡大してしまったわけです。 そうすると、少なくない人々の心理として「あんなにがんばったのに無駄だったんだな。もうどうしようもない」と諦めの気持ちが生まれてしまったと推測されます。 「投票に行ってもどうせ結果は変わらないんでしょ」の心理と同じです。 「長い期間耐え続けたのに結局やっぱり感染が再拡大した」という「うまくいかなかった経験」から、「自分が行動することで状況を良くすることができる」という自己効力感を失ってしまったのでしょう。 もちろん個人差がある話ですが、誰しも失敗耐性があるわけではないので、一定数、努力することに挫折する人が出るのは避けられないことですし、特に今回のコロナ禍のような先が見えない苦境において無理もないでしょう。 自粛が進まない状況への苛立ちから、法的規制の厳格化を求める声も多く出てきています。 自発的にやる気がないなら、強制するしかないというわけですね。 現実、法的規制で人々の自由を制限するとなると、あくまで自由民主主義国家の日本では、法的課題や倫理的課題が盛りだくさんで、一筋縄ではいかない様子ではあるようです。 江草も、医療者としては強制も仕方ないのかなと思う反面、自由を愛する一国民としてなんとかそれは避けられないものだろうかという気持ちがあります。 こう行き詰まった状況を見ると、人々の行動変容を促すために、少し私たちは考え方を変える必要があるのではないでしょうか。 例えば、尾身先生や医師会や医師インフルエンサーの方々のいわば正攻法的やり方は、コロナの正しい知識や現状認識を与えて合理的行動として自粛を選ばせるというものです。 これが上手くいってない以上、何か策として変更するポイントを探さないといけません。 ここで、江草が問いたいのは「私たちのそもそもの目的は何だろうか」ということです。 目的は「感染拡大を抑制して人々の健康被害を最小に食い止めること」のはずです。 正しい知識や現状認識を与えられたら、もちろんそれにこしたことはないのですが、それはあくまで手段であって目的ではないのです。 なので、一歩引いて、「正しい知識の啓発」という正攻法から一度離れてみるのは一手ではないでしょうか。 例えば、「ゲーミフィケーション」の可能性はどうでしょう。 「ゲーミフィケーション」とは、ざっくり言うと、ゲーム的な要素を取り入れることで、やる気や効率UPを図る手法です。勉強や仕事は辛くても、ゲームならいくらでもできる、そういうゲームの「夢中になる性質」を利用しようという発想です。 行動変容を促す方法としてもポピュラーなので、皆が自粛疲れしている現状を覆すべく、コロナ対策にもそろそろ欲しいところではないでしょうか。 ここからは完全に妄想なのですが、江草が少し思い描いたのは「自粛をしていたらポイントが貯まるアプリ」です。 ゲームのスコア的なただのポイントでもいいのですが、欲を言えば、楽天ポイントやAmazonポイントみたいな、実際に金銭的価値があるポイントだといいですね。 で、コロナ接触確認アプリありますよね。あの、コロナ感染者と接触していた可能性があったら通知が来るアプリです。 あれが技術的にできるということは、「誰と接触したか」「どれぐらいの時間接触していたか」をデータとして収集しているはずです。 となると、逆に「誰とも接触してない時間が長い人」も検出することができるはずです。 それを利用して、「誰とも接触してない時間が長い程、ポイントが貯まってうれしい」といった体験を提供するアプリを作ることはできないでしょうか。 今は特に「たまにしか会わない人との会食のリスク」が危険視されてるので、「日常的に会う人以外の人と一定時間以上長く接触しているのを検出すると減点する」とか、そんなこともできそうです。 他にもApple watchでは手洗い行動を検出することも可能なので、そういった他の感染対策行為も加点対象に取り入れられると面白いかもしれません。 なんだか、とてもゲームっぽいですよね。 「StayHomeキャンペーン」などと称して、GoToキャンペーンの汚名返上に、どうですかね、政府の皆様。 以上です。ご清読ありがとうございました。 #バックアップ/江草令ブログ