コミュニティ形成不全社会が来る

食事中のカップルのイラスト社会

おはようこんにちはこんばんは、江草です。

今日はコロナ禍の長期化に伴って予想されるコミュニティ形成不全社会について考えていきます。

コロナ禍が長期化してる

残念ながらいまだコロナ第三波による感染状況は好転しておらず、各地で自粛要請が出てますね。

コロナ禍の最初の頃は、なんだかんだしばらく我慢したら嵐は過ぎ去るんじゃないか、と淡い期待を持ってたのですが、どうもその期待は叶いそうもない現状です。

こうもコロナ禍が長期化してくると、社会のあり方にもかなり変化を及ぼしそうです

必要性の低い集会や会食が制限され続ける影響

新型コロナが主に唾液の飛沫等々で感染するウイルスであることが判明し、多人数での集会や他人との会食の制限が主要な感染防止策として位置づけられるようになりました。

もちろん感染防止のためにはやむを得ないのですが、集会や会食というのは社会の慣習上大きな意味を持つ行為であり、これらの制限が続くことによる影響が懸念されます

会食は人類にとって重要なコミュニケーション文化の1つ

例えば、会食は人類にとって重要なコミュニケーション文化の1つです。

イエス・キリストの描かれた「最後の晩餐」も、要は「会食」です。

古来より人類は、食事をただの栄養摂取の機会としてでなく、コミュニケーションの場として重要視しているのです。

新規の交流やコミュニティ形成ができなくなる

こうした大事なコミュニケーションの場である「会食」ができなくなると、まず新しい交流やコミュニティ形成が困難になります。

何かちょっとしたセミナーやワークショップ等、なんでもいいですが何らかのイベントで偶発的に集められた人々がとりあえず親睦を深めるために行うのがまず「会食」です。異業種の方や、他施設の方と交流して、新たなつながりを作る貴重な機会ですが、これができなくなってしまいます。

既存のコミュニティ内の旧知の中の交流であれば、zoomなどのオンライン飲み会でもなんとかなるかもしれませんが、新たにコミュニティ形成するとなると「会食」抜きでは困難なのは否めないでしょう。

こうなると、既存のコミュニティの内向きの交流ぐらいしか残らず、より社会の分断が顕在化しそうです。

恋愛も大変

恋愛も大変でしょうね。

アグレッシブな人はいけるかもしれないですが[1]あるいは感染対策に無頓着な人も・・・、シャイだったり真面目な性格の方にとっては、こんなコロナ禍の状況で(たとえ会食抜きだとしても)意中の人をデートに誘うのはもはや罪悪感を伴う行為でさえあり、ますます奥手になってしまいそうです。

気軽なお茶会や会食、飲み会なしに、相思相愛レベルまで親睦を深めるのはかなりの難易度に感じます。

なので、コロナ禍が長期化すれば、晩婚化、非婚化、どころか非恋愛化にも拍車がかかる可能性がありえます。そうすると、最小のコミュニティとも言える、カップルや夫婦がどんどん減っていき、バラバラと孤立した個人だけが残ってしまいかねません。

自然発生的なコミュニティ形成がないと社会はバラバラに

このようにコロナ禍の長期化で、自然発生的なコミュニティ形成を促進するための重要な場である「集会」や「会食」が失われるのは、社会全体にとってなかなかのインパクトがあるように思います。

惰性的な飲みニケーション文化などが良いとは思わないですが、全く飲みニケーションがなくなって、あまりにも人々がバラバラすぎるのも心配です。

孤立が続くと個人のメンタルにも悪影響でしょうし、他分野や他組織との交流がなければイノベーションも生まれにくいでしょう。そして、カップルが生まれなければ、少子化だってさらに加速してしまうでしょう。

感染対策のため仕方ないとは言え、なかなか恐ろしい未来像です。

とはいえ、何とかはなるのかもしれない

と、恐ろしい恐ろしいと言い続けましたが、一方で、何とかはなるのかもしれないとも感じる側面もあります。

過去のパンデミックも人類は乗り越えてきた

人類は過去、何度も感染症のパンデミックに遭遇してきました。

しかし、そうしたパンデミックの歴史を経ても、現代に至るまで「会食」の文化は続いています。これはすなわち、今回のコロナ禍にあっても、いずれは「会食」文化を取り戻せる可能性がある証拠と言えるでしょう。

現時点で見れば絶望感すら感じますが、なんだかんだ先人たちは乗り越えてきたわけですから、希望は捨てずにいきましょう。

若い世代の新しいコミュニティ形成文化が生まれそう

また、「会食」がコミュニティ形成に必要だと考えるのも、年寄りの思い込みかもしれません。

人類の適応力は凄まじいので、もし「会食」ができなくなったとしても、若い世代による新しいコミュニティ形成文化が生まれる可能性は十分ありそうです。

例えば、メールやブログ、LINEやtwitterでの交流なんて、少し前の世代の人たちには想像もついてなかったわけですから、新世代の人類が何を思いつくか、私たちには想像できてないだけかもしれません。

何かびっくりするぐらい新しい面白いことが起きるかもしれません。

そう考えると、ワクワクしますね。

 

以上です。ご清読ありがとうございました。

脚注

脚注
1 あるいは感染対策に無頓着な人も・・・

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