最近ブログ投稿が滞ってました。
理由として育児が忙しかったのがひとつあります。
読書はまだできなくもないのですが(抱っこしながらでも読めるし一時中断しても復帰しやすい)、不定期に細切れに赤ちゃんに対応しないといけないことで、まとまった記事を書く時間や集中力を保つことができなくて、なかなか記事を書くモードに移りにくいです。
ありがたいことに気を利かせてくれた妻が江草の執筆時間を作ってくれたりもするのですが、泣いてる赤ちゃんを妻に任せきりなのは胸が痛く、それはそれで集中できないのですよね。
もっとも、育児で忙しくなるのは当然想定してましたし、育児こそ頑張ることなのは間違いありません。だから、執筆モードにならないならならないで無理にブログ執筆するようなことはしないようにしてました。
ただ、江草にとって「書くこと=考えること」なので、何も書かなすぎると、考えてない感じ、頭にモヤがかかったような感じになってつらいのです。こればかりは性格的なものなので、育児と折り合いをつけながらなんとか解消する必要がありました。
それで、結局時々ブコメやTwitterに書き込みをしたり、ノートにメモを走り書きをしていました。
とくに細切れ育児生活の中でもTwitterはびっくりするほど書きやすくて、「こりゃ育児中にTwitterをする人が多いわけだ」と実感しました。
とにかく気軽に書ける分、ブログのように執筆モードに移る必要がないんですよね。まさに「つぶやく」感覚で書き始めることができる。それでいて、育児中にありがちな孤独感も解消される。育児中にもってこいのツールです。
だから、逆に見すぎたり、書きすぎないように気をつけてるぐらいです。
とはいえ、Twitterはあくまで「つぶやき」。
発言もいつのまにか過去に流れていってしまって、せっかく書いたものが後から引き出しにくいのが難点です。
ノートの走り書きも大量に貯まる一方で、これも死蔵されてしまうのはもったいないなと、Twitterばかりでなくブログなどの後から引き出しやすい形にはしたいなとの悩みがありました。
そんな時に出会ったのが『TAKE NOTES!』という本でした。

一言で言えば「Zettelkasten(ツェッテルカステン)」と呼ばれるカード式情報整理術の解説本です。
ツェッテルカステンとは「1コンセプト1メモ」のもとでメモ(カード)を作り、それぞれを文脈に応じてリンクしていくことで個人的知識倉庫を作り上げる手法です。
カード式情報整理術は古くは梅棹忠夫『知的生産の技術』も有名ですね。

Zettelkastenの概念は江草も以前から多少は知っていましたが、この『TAKE NOTES!』では想像以上の詳しい解説がなされていて驚かされます。しかも、デジタル化した現代にも対応の内容。走り書きのメモからどう永続的な知識体系を築くのかが懇切丁寧に記されています。
この本で、いかに適当に走り書きで残していたメモがもったいなかったか、痛感させられました。最近ブログが滞ってた理由として育児以上にこの本に出会った衝撃が大きかったかもしれないぐらいです。
自分のメモやノート、ブログの書き方を根本から考え直したいと思わせる力がこの本にはあります。
して、ひとまず思ったことは「ブログももっとシンプルでいいのだろう」ということです。
ブログを記事だととらえてしまうから、どうしても「執筆モード」でないと書けなかったり、まとまった内容にしようと長文になってしまうんですよね。あくまでこれは記事ではなくてメモやログでしかないと思えば、ブログもTwitterのように細切れに書くことができるのではないかと。
もっとも、もともと「ブログはログだ」と自分に言い聞かせていたはずではあったのです(たぶんこのブログの最初にそういう気持ちを書いてます)。
ただ、いつのまにか心のなかで「ブログは記事だ」となってしまっていたようです。
これを変えないといけません。そのためにはスタイルから変えるのが一番でしょう。
なので、これからブログは書き方のスタイルを一新して、カード的な「1コンセプト1ブログ投稿」を心がけてやってみたいと思います。
イメージとしては勝間和代さんのブログが近いですね。勝間さんぐらいガンガン思いついたことを書くブログにしてみたいなと。
そういう意味では、この記事さえ長すぎるぐらいですが、とりあえず所信表明ということで。
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