ビットコインなどブロックチェーン通貨ばかりが仮想通貨扱いだけれど、実は円も事実上の仮想通貨なのではないか ブロックチェーンでは取引履歴を計算して承認することがマイニングとして報酬を受ける対象行為となる。取引を正当であると認めてもらうことが通貨の価値を担保している。 この構造は「円」であっても実は同じ。自分がいかに円をもらうのに正当な立場であるかを証明したからこそ円をもらえる。これは正当な取引であるということを証明して円をもらってるという点でマイニングと類似した行為とも言える。 かつてはこの正当な証明が具体的な現場労働であったり、現物としての商品であったりした。これが、抽象的な知識労働や情報サービスになったために、その価値(価格)の正当性を証明するのが仕事になった。 もちろん、本質的な価値は存在しうるのだが、それ以上に、その価値をどれだけ大きく見せるか、どれだけ多くの円を受けるのにふさわしいものかを証明することがより大きな「円」を受け取るために必要かつ有効な要素となったのである。 [[1を10000に模す資本主義経済ハッキング]] 現代では「値する; worth」という言葉が多用されてることはマイケル・サンデル『実力も運のうち』で指摘されてる。