2020年は私たちの社会の「慣性の法則」が顕在化した年

ソーシャルディスタンスイラスト社会

おはようこんにちはこんばんは、江草です。

ついに大晦日ということで、今日は、2020年を総括してみたいと思います。

新型コロナウイルスという外敵により社会環境が激変

2020年を象徴するものといえば、やはり「新型コロナウイルス」をおいて他にないですね。

人類共通の外敵とも言えるこのウイルスにより、社会環境は激変。

人類の事情など知ったことかと、ウイルスは好き勝手に暴れ回り増殖するので、身を守るために人類側が行動を変え対応を取ることを余儀なくされました。

やむを得ずオリンピックも延期せざるを得なくなり、学校の一斉休校、リモートワークの推進、テイクアウトや宅配といった内食の普及など、今までにない動きも多数出現したのは記憶に新しいところです。

一時的なブレーキは踏めてもエンジンは止められない

こうして春こそ緊急事態宣言を出し一斉に自粛をするという行動変容を通して感染拡大を抑えることができたものの、それとは対照的に現在進行系の第三波では具体的な感染拡大防止行動の遅れが目に付きます。

第一波の時に感染の再拡大を予防するために必要になる「新しい生活様式」というのが提言されました。しかし、今やその話もどこ吹く風。街の飲食店は賑わい、リモートワークも忘れられ、政治家も会食三昧の状況です。せいぜいが、形ばかりのマウスシールド装着やアクリル板設置という儀式を取り入れただけで、大半の人々が新しい生活様式に移行はできなかったのが現実です。

急に警報がなった時に一時的に急ブレーキをかける程度まではできても、いわばエンジンを止め、乗り換えるような抜本的に社会のスタイルを切り替える行動はできなかったと言えます。

社会の変化はゆっくりとしか進まない(恐ろしい可能性を除いて)

このように、今年は「動いてるものはなかなか止められない」という私たちの社会の「慣性の法則」が顕在化した年と言えます。

今まで通りのやり方で行きたいし、今まで集めたものは捨てられない。ほとんどの人々は変化することは嫌なのです。

なので、結局のところ、私たちの社会はゆっくりにしか変化することができないのです。良い悪いではなく、実例を踏まえた今年の教訓として、この事実を私たちは肝に銘じるべきなのでしょう。

ウイルスは待ってくれない

とはいえ、人類のことをウイルスという外敵は待ってはくれません。ウイルスをコントロールできる技術を人類が手に入れるまでは[1]期待されているワクチンたちが十分にウイルスを掌握できる威力を持つかは未知数です、人類側の行動変容が必要なことに変わりがありません。

さもなければ、無防備なままウイルスに襲われ続ける形となり、大きな被害が出ることでしょう。

そうなると結局、ある意味強制的にウイルスに社会が変化させられてしまうことになります。

人類の手による急変シナリオ

もうひとつの恐ろしい可能性として、人類自身の手で無理やり社会を急変させるシナリオも考えられます。

それは人々の人権を無視する「強権政治」であったり、政体そのものを覆す「革命」です。

人類は歴史上、社会のひずみが溜まった場合にこのような急変イベントをたびたび経験してきました。

これらであれば、確かに社会を人類の手で急速に変化させることが可能ですが、残念ながらその過程でやはり多くの人々の尊厳や命が失われることでしょう。できれば避けたい事態です。

【まとめ】2021年への宿題

私たちの社会はゆっくりにしか変われないものの、変われなければ変われないで、急に変えれば急に変えたで悲劇的な事態に陥ります。

どうにかして社会を着実に変えつつも、衝撃を抑えソフトランディングする工夫や知恵を絞ることが必要です。

2021年はのっけからこの喫緊の課題が人類に突きつけられる一年となるでしょう。

極めて難題で大変に頭が痛いですが、頑張るしかなさそうです。

 

以上です。ご清読ありがとうございました。良いお年を!

脚注

脚注
1 期待されているワクチンたちが十分にウイルスを掌握できる威力を持つかは未知数です

コメント

タイトルとURLをコピーしました